30代怠け者の登山とカレー記録

登山とカレーが好きです。また登山後の温泉やご飯など、そういうちょっとした贅沢も好きです。

【奥武蔵】武甲山登山【二百名山】

2022年1月30日日曜日

埼玉県横瀬町に鎮座する、武甲山を登ってきました。

タイトルに奥武蔵といれておりますが、奥武蔵と呼んでいいのか微妙なところですが、奥武蔵としました。

私のなかでは奥武蔵とは飯能エリア(西武秩父線でいう飯能駅正丸駅ぐらいまで)を指しているのではないかと勝手に認識しておりましたが、調べてみるとあまり奥武蔵の厳密な定義もなく、山と高原地図でも奥武蔵の地図に載っているので奥武蔵とすることにしました。

さあそんな奥武蔵の名峰「武甲山」ですが、秩父に行かれた方は見たことあると思いますが、ピラミッド型で山の表面が削られている特徴のある山容ですよね。これは長年武甲山で採れる石灰を採掘した結果、現在のような山容になっているそうです。なので何十年後にはまた違う山容になっているかもしれません。

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奥武蔵の名峰 武甲山登山記

今回の登山を武甲山にした理由

①下山後に温泉に入りたかった

②ピーカン晴れにはならなそうだったから

③奥武蔵の名峰武甲山に2022年中に登りたかったから

 

まず①についてですが、最近の私の登山は下山後をいかに充実させかを考えています。下山後といえばやっぱり温泉です。温泉って本当に気持ちいいですよね。更にその後のビール。たまらないです。それがやめられなくてつい温泉を考えてしまいます。

 

次に②についてですが、ピーカン晴れだとどうしても富士山が見えるか山に登りたくなってしまいます。私は山(とりわけ山頂)から見える富士山が好きで、それを写真には収めるのが趣味といっても過言ではないぐらいです。この日は晴れ予報でしたが寒気も迫ってきており、山行中は曇り富士山は見えないだろうなと予測した結果、どうせ富士山は見えないのだし晴れても晴れなくても景色の良い山に登りたいなと思っていました。

 

最後に③についてです。今まで私の中では「秩父=遠い」というイメージが付いていて、奥武蔵方面の登山はあまり選ばずにいました。しかし一度奥武蔵方面に行くと想像より遠くないなと思うようになり、苦手意識が全くなくなりました。

それから最近(ここ1〜2年)よく奥武蔵秩父方面に登山へ行くことが多くなったのですが、やはり一番インパクトのある武甲山に登りたいなあとずっと思っていて、ただ人気な山なので春と秋は混むだろうと登る機会を逸しておりました。

さあ、季節は冬且つ①②が当てはまる。

これは武甲山しかない。今回の山旅決定です。

 

コース

コースは以下の通りです。

最寄り駅→横瀬駅(7時14分着)

横瀬駅→一の鳥居

一の鳥居→武甲山山頂

武甲山山頂→橋立鍾乳洞→浦山口駅

浦山口駅(11時49分発)→西武秩父駅→祭りの湯

帰りに温泉にゆっくり入りたいのと、人の少なさそうな昼間に入りたかったので11時49分浦山口駅発に設定しました。これを逃すと次は12時39分発と一時間待ちなので、何としてもこの電車に乗ります。

 

登山記録

横瀬駅〜一の鳥居

横瀬駅7時14分着の電車で行きました。降車したのは私含め二人だけ。もう少し多いのかなと思っていましたが、一の鳥居まで約6kmのロードがあるので武甲山登山する方は基本的に車で一の鳥居まで行っているのかと思います。なお山と高原地図ではこの区間の標準コースタイムは1時間50分です。

私は車を所有していないのと、下山後の楽しみを充実させるためにタクシー代を節約します。

横瀬駅を出発します。2枚目の写真は横瀬駅から見える武甲山です。綺麗な形ですね。

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こちらは武甲山西武秩父線です。

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このように武甲山が綺麗な形で最初の方は見えています。

道なりに進むと二子山が見えます。本当にこんなにわかりやすい見た目と名前の山って中々ないですよね。

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更に道なりに進むと、武甲山が見えなくなり、長閑な風景から、工業地帯の風景に変わっていきます。この景色の変貌はまるで異世界に来たような感じがします。また映画でしか聞いたことのない、機械の音が鳴り響いています。

ここが関東でさらに埼玉県だとは思えません。心が躍ります。長いロード歩きでしたが、苦ではありませんでした。(自分キモイですね)


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途中でトイレも使わせてもらえます。大変助かります。(男性用小便器は使えましたが、隣にある便器は冬季は使えないと記載ありました。注意してください。)

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工業地帯を登り終えると、またまた景色が変貌し林道に入ります。林道は野鳥が多く、さえずりを聞きながら進みます。カワセミも見ることができました。(すみません、写真には収めれませんでした)

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写真の鳥は、おそらくウソという鳥です。

途中に水場がありました。

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さあもうすぐ一の鳥居です。

そして無事、一の鳥居に着きました。

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ここで車で行く方は注意が必要です。一の鳥居の駐車場はトイレ新設工事のため閉鎖されていました。

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一の鳥居〜武甲山山頂

さあ、やっと登山口です。

時刻は8時28分でした。ここから山頂までは山と高原地図の標準コースタイムだと2時間20分かかります。

標準コースタイム通りに行くと、浦山口駅11時49分発は到底間に合いそうにないので、少し巻き気味で歩くことにします。


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山道の景色はあまり変わりませんが、非常によく整備されており明瞭な道です。恐らく道迷いもないと思います。ただし地図は必携しましょう。
奥武蔵の山らしく、杉林の道を進みます。

途中水場付近で氷柱を発見しました。やはり秩父の山中は寒いのですね。一番右の写真は不動滝です。


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不動滝を越えると、二十丁目です。標識励まされながら進みます。


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先に進むと、何やら沢山の石が積まれています。その名も石積み場です。よく見ると石一つひとつに文字が書いてありました。皆さんこの石どうしたのでしょうか。気になります。


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三十丁目を過ぎると、太い木の幹の中にお地蔵様が潜んでおりました。畏れ多いですが佇まいがかわいいです。


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9時15分、大杉に到着しました。

この杉林の中では一番貫禄がある杉です。標識通りに進むと60分かかるそうです。

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ここからも、杉林の山道を進みます。少し岩がゴロゴロしてきます。四十丁目通過し、その後も黙々と進み、ついに五十丁目まで来ました。


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五十丁目まで来ると、もうすぐそこに武甲山山頂の御嶽神社の鳥居が見えてきます。

そして9時45分ついに御嶽神社まで来ました。標識より30分短縮です。

またこの御嶽神社武甲山の石灰が置いてありました。先ほどの石積み場の石灰は、皆さんここでいただいていたのですね。

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私も100円納め、石灰をいただきました。

でも、ピストンコースではないので、石積み場に奉納することができません。石灰は自宅に保管し、次回登る際に奉納することにしました。

さあ、いよいよ武甲山の山頂(展望所)です。

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予想通り天気は曇りでしたが、秩父の風景が一望でき、素晴らしい眺めでした。また奥秩父の山々から赤城山まで臨むことが出来ます。

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山頂は風が吹いていて、太陽も出ていなく本当に寒かったので、景色を堪能したら御嶽神社近くの東屋でコーヒーを飲むことに。


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武甲山山頂〜橋立鍾乳洞〜浦山口駅

10時07分下山を開始。寒くてあまりゆっくりせずに済みました。日当たりがよく景色の良い山頂だと時間を忘れてずっといちゃいませんか。

さあ山と高原地図標準コースタイムで行くと浦山口駅まで2時間30分です。11時49分発の電車までは普通に歩いていたら間に合いません。少しランを入れながら下山していくことにしました。標識は全て浦山口方面に進みます。


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橋立コース序盤はやや細いトラバースが続きますので油断せずに進みましょう。トラバースを過ぎると九十九折の下山道になります。


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九十九折が終わると、川が現れます。かなりの上流になるのではないでしょうか。所々で川が凍結し氷柱と化しています。普段の生活では目の当たりにしない光景ですよね。それでも山の中ではこれが当たり前なんですね。


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道なりに進むと、林道に着きます。この時点で11時です。

林道の脇では、川が流れているのですが滝のような急角度から水が落下しているところもありました。また一部では氷瀑と化していました。時間が差し迫っているのですが非日常が目の前で起きているので、その都度気になってしまいます。

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11時21分、氷瀑を横目にランニングしていると、ついに浦山口側の御嶽神社鳥居に辿り着きました。ここまでくれば浦山口駅までは徒歩10分ぐらいです。

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少し時間にゆとりができたので、鍾乳洞の方に行きました。(橋立鍾乳洞は冬季閉鎖中です)

すると武甲山の反対側の山容とその真下にはお寺が構えてありました。いつも見ている武甲山の反対側はこのようになっているのですね。厳かです。

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その後、お寺でお参りし、無事浦山口駅11時49分発の電車に乗車できました。


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浦山口駅西武秩父駅〜祭りの湯

さあ無事電車にも乗れ、御花畑駅で下車。下山後の楽しみ第一弾として秩父で一番評価の高いパン屋さんに向かいました。『ラパンノワールくろうさぎ』というお店です。前回秩父旅行に行った時は年末休みで休業中だったので、今回非常に楽しみにしておりました。

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12時過ぎに着いたおかげかパンの種類はまだ豊富にありました。私はいつもパン屋さんではクロワッサンを買うのですが、今回は「うさぎコッペあんバタ」と「クリームチーズいちじく」のパンが一目についたのでこれらを購入。どちらも美味しく、コッペの方は生地に弾力があり小さいですが食べ応えがあります。クリームチーズいちじくの方は、こちらも生地に弾力があり、またクリームチーズやいちじくも豊富にパンに入っているので満足できるパンでした。

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下山後の楽しみ第二弾は温泉です。西武秩父駅まで戻り、駅併設の『祭りの湯』に向かいました。こちらの温泉は、駅に近い、清潔感、脱衣所や洗い場が広い等温泉以外でも良いところが沢山詰まっている温泉です。

温泉の種類も内湯、外湯で何種類かあり、中でも炭酸風呂を推しています。炭酸風呂の説明書きを読むと、温泉+炭酸風呂の組み合わせはあまりないそうです。(祭りの湯は人工泉です)

外湯は期間によって変わる、名湯の露天風呂があります。私が訪れたときは別府温泉でした。

さあ温泉でたっぷり温まり、フルーツ牛乳飲み干します。

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同時にお腹もかなり空いていたので、祭りの湯内にある食堂で、わらじカツカレーとビールを頼みました。

登山後且つ温泉上がりこの瞬間のビールが堪らなく美味いです。


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ジビエ料理(鹿肉だった気がします)もメニューにあったので、今度はそれも食べてみたいです。

温泉をたっぷり堪能し帰りはもちろん鈍行で帰りました。西武秩父駅になにやらレアな電車が停まっていたらしいです。


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これにて武甲山登山記録は終わりになります。

 

最後に

まず武甲山は一の鳥居までのロードが長いため、そこまでは車かタクシーをおすすめします。ロードが苦ではないと言っておきながらですが、6kmは結構体力を使うのであまり自信がない方は断然車やタクシーでの移動でいいと思います。その上でですが、このロードは景色が二転三転するので飽きがなく楽しむことができました。

次回武甲山を登山する際は、逆コースにしようかなと思っています。いただいた石灰を奉納し最後に横瀬駅にある武甲温泉に入ることもできるのでいいこと尽くしでしすね。また横瀬駅のご飯屋さんとかも開拓してみたいです。

奥武蔵秩父方面は意外と温泉が多くて、まだまだ行きたいところが多くあるので、これからも通う可能性大です。