30代怠け者の登山とカレー記録

登山とカレーが好きです。また登山後の温泉やご飯など、そういうちょっとした贅沢も好きです。

【秀麗富嶽十二景】姥子山・雁ヶ腹摺山【大月市】

2021年12月12日に大月市の秀麗富嶽十二景に選定されている姥子山・雁ヶ腹摺山に行ってきました。

私は車を持っていないため、公共交通機関で秀麗富嶽十二景制覇を目論んでおりました。

結論として、はてなブログを始める前に秀麗富嶽十二景を公共交通機関のみで制覇したのですが、せっかくなので公共交通機関では難易度の高いこの二つの記録を自己満程度に書いていこうと思います。時間があれば、他の選定されている十二景の登山記録も書けたらと思っております。

 

秀麗富嶽十二景一番山頂 姥子山・雁ヶ腹摺山登山

登山時期を12月にした理由

まずなぜこの時期にしたかということですが、以下2つの理由からです。

①静かな山行をしたかった

②富士山を絶対に見たい

 

まず①についてです。平日に行けばいいのですが、私は土日休みなので、人が少なくなる12月以降を選ぶことにしました。なぜ12月以降に人が少なくなるかというと、ハマイバ前から大峠までの林道が車は通行止めになるからです。また林道が通行止めのおかげでハマイバ前までの林道歩きが車とすれ違う危険もなく安心して歩けます。

次に②についてですが、このコースは体力とタイミングがものをいうコースです。晴れた日、空気が澄んでいることが絶対条件となります。富士山を見れずにリベンジでもう一回行くとなるとかなり気が重いです。また1月までいくと、積雪や残雪が気になります。そうすると12月がベストなのではないかと思いました。

 

行程の決め方

次にこの行程を決めるにあたっては、帰りのバスの時間から決めていきます。山と高原地図の行程時間で歩くと、遅能戸からハマイバ前まで9時間以上かかるコースです。そうするとハマイバ前17時15分発に間に合えば問題ないのですが、12月ということもあり日の入りが早く夜道を林道歩きは怖いなと思ったのと、そこそこ歩くペースが速いと自負しているのでハマイバ前15時10分発で帰ることにしました。

そうすると、必然的にスタートの時刻は大月駅7時28分発になります。

 

登山ルート

登山ルートは以下の通りです。

大月駅7時28分発→バス→遅能戸

遅能戸→森屋荘→金山鉱泉(登山口)

金山鉱泉→百間千場→姥子山

姥子山→雁ヶ腹摺山

雁ヶ腹摺山→大峠

大峠ハマイバ前15時10分発→大月駅

 

登山記録

大月駅〜金山鉱泉

この日は日曜日であるにも関わらず、同じ時間のバスに乗る人は一人もいませんでした。

やはりこのルートを公共交通機関で行く人は少ないのですね。

ちなみにトイレはバスに乗ってしまうと大峠までありません。大月駅でしっかりトイレに行っておきましょう。

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遅能戸に着きました。ここから森屋荘方面に道なりに進みます。

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森屋荘に着きました。KAGARIBIというグランピング施設も併設しているらしいです。

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森屋荘に向かって左折します。道なりにしばらく進むと登山口に着きました。やっと登山口です。ここでストレッチや紐を結び直し、登山の下拵えし8時30分ごろに出発しました。

※ここは真っ直ぐ進まないようにしてください。この登山口を右に進むと橋がありますのでそちらに進みましょう。

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金山鉱泉〜姥子山
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最初は急峻な坂が続きます。中々きつかったです。また、時間も気になりますので写真はあまり撮らずにいました。

急峻な登りを終えると、富士山が見えてきました。これは山頂でも期待できそうです。

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尾根沿いを進むと、大垈山との分岐にきましたので金山峠方面に進みます。


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尾根沿いは歩きやすく、道も明瞭です。

9時15分ぐらいに金山峠に着きました。

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ここから百間千場まではすぐ着きます。

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百間千場ってどういう由来でついた名前なのでしょうか。あと現地ってなんですかね。

そしてここは奈良子林道との合流地点でもありますが、山と高原地図では登山道になっていないので(破線ルートにすらなっていません)奈良子林道は使用しない方がいいです。

ここからは、もう使われていないと思われる林道を進みます。川が流れており川縁は平坦なためシートを敷いて休憩とかにもよさそうでした。

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林道を歩いていくと雁ヶ腹摺山の標札が見えるので、その方向へ進みます。

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ここからまた山道になり、尾根を登っていきます。ここの尾根は登り尾根という名前だそうです。

10時前にまたまた林道に出てきました。ここの林道まででれば姥子山まではあと少しです。

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林道を姥子山方面に進みます。

そして遂に姥子山に着きました。

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この時点で10時10分です。

姥子山の山頂はやや狭いですが、10人ぐらいは休憩できるぐらいの広さはありました。山頂も秀麗富嶽十二景なだけあって富士山はバッチリ綺麗に見えます。十二景の中ではあまり人気がない山ですが、最後の林道から姥子山へのいよいよ山頂かというようなワクワク感は堪らなかったです。

 

姥子山〜雁ヶ腹摺山

さあ、雁ヶ腹摺山に向かいます。白樺平を登っていくと少し積雪が残っていました。

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軽アイゼンを持っていっていましたが、使わずに登ることができる程度の積雪量です。

すると再度富士山が見えてきました。

ここを進み、11時05分雁ヶ腹摺山到着。

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圧巻の景色です。さすがは旧500円札に採用されるだけあります。ここの富士山だけでコーヒー何杯もいける、それぐらい本当に素晴らしい富士山の眺望でした。(コーヒーの写真を撮り忘れました、ショックです)

ちなみに500円札昭和17年に撮影されたらしいです。そんな昔から富士山の景色は変わらず美しいのですね。もっといえば富嶽三十六景は約200年前に作成されたものですから、その時から美しさは変わらず普遍的なんだなあと少し感傷に浸ってました。

 

雁ヶ腹摺山〜大峠

雁ヶ腹摺山で昼ごはんとコーヒーを飲み、大峠に向けて出発します。この時点で11時40分です。

すると素晴らしい景色に目を奪われました。私のはてなブログのヘッダ画像にもなっています。

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急がなければならないのに、写真を何枚も撮ってしまいました。

気を取り直して大峠に向かいます。大峠までの道のりは、できれば軽アイゼンは装着した方がいいと思います。積雪があり、凍結気味でした。ここは細心の注意を払い進みます。

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御硯水に着きました。唯一の水場です。少し水を補給します。不安な人は煮沸やソーヤミニ等で浄水しましょう。私はそのまま飲みましたが、全く問題なかったです。

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12時10分いよいよ大峠に着きました。

登山カウンターを押し、富士山を撮影します。

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さあここから最後の林道歩きになります。山と高原地図ではこの林道の標準タイムが2時間50分と記載ありこの時点で12時10分なので間に合う計算になります。少し安心しました。林道歩きに備えてとりあえずトイレをしておきましょう。大峠にはトイレがあるので大変助かります。さあ最後の林道歩きに出発です。

 

大峠ハマイバ

長い林道ですが、人っ子一人いません。車も冬季通行止めのため、落ち着いて歩けます。ここの林道が退屈や辛かったと書いてある記事をよく拝見しましたが、私はこの林道好きでした。川の流れや鳥の鳴き声等の自然の声に耳を澄ませながら歩くことができます。こんなところ日常では味わえませんよね。また、歩きの特権とし車道をくねくね進まずショートカットして最短ルートで進めます。

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12時55分湯ノ沢峠に進めるゲートに着きました。ここからハマイバ前までは山と高原地図で1時間30分の標準コースタイムになります。

もう余裕で15時10分までにハマイバ前には着きそうです。ここからはゆっくり歩くことにしました。

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川が透き通っています。ものすごく綺麗ですね。

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誰もいないことをいいことに、歌いながら歩いているとあっという間にハマイバ前に着きました。


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ハマイバ前に14時10分着。

15時10分のバスまで1時間もありますが、待つことにしました。ここの釣りセンターのご自宅で飼われている、わんちゃんが私の方に近寄ってきてくれて、すごく可愛いかったです。ご主人も気さくな方で、少しお話ししました。

それでも1時間は長いです。コンビニも自販機すら近くにないので、アマゾンプライムにダウンロードしておいた映画を見ることにしました。助かりました。映画のおかげであっという間に定刻になり、大月駅行きのバスに乗車。そして帰宅の途につきました。

これにて姥子山・雁ヶ腹摺山の記録は以上となります。

 

コースの感想

12月にこのコースを選んだことは大正解でした。富士山が見れる確率が高く、何より林道の冬季通行止めのおかげで、静かな林道で多くの自然を味わうことができました。

ただやはりこのコースは大峠に到着するまで、バスの時間を気にしなければいけないのが傷です。

姥子山・雁ヶ腹摺山はともに素晴らしく、特に雁ヶ腹摺山は人気な理由がわかりました。

今度このコースを臨むときはハマイバ前13時26分発に挑戦するか、セーメーバン経由ルートにするか、はたまた牛奥ノ雁ヶ腹摺山を繋ぎダブル雁ヶ腹摺山ルートで行くか、まだまだ色々チャレンジできそうで楽しみです。